「定価」と「時価」

Y’sさんの記事にもある時価システムの料理屋さん。

僕は、「時価システム」自体は特に問題には思いません。

さすがに「これ、いくら?」と聞いて、「うちには値段がないのです」なんて答えられたら嫌ですけど。

時価=値段が無い  ではありませんからね。

魚などの卸値が変動する場合、定価を定めると著しく不利益を被る場合が多いので、基本的に寿司屋は時価なのです。
別に「定価のある寿司屋」=「良心的」なのではありません。
ちょっと恥ずかしいのですが、一貫一貫、大体値段はついておりますので、聞いてみたらいいと思います。

一番ありがたいのは、時価は時価だけど(定価はないけど)、黒板などに「本日の値段」がちょこっと書いてある場合。

また、「今日はいいのが入ったよ」という場合。
「市場にたくさん魚が入り、比較的上等なものが安く手に入った」のか、
「特級品を頑張って競り落とした」のか、聞いてみてもいい。随分と値段が違うと思うし(笑)

ちなみに、本来、時価が似合う寿司屋で、定価設定した場合はどうなるか・・・・

大体が赤字になると思います。
氷見の「蛇の目寿し」の場合、鰤の時期と本マグロの時期だけコースというものがあります。
大体1万円とか。

しかし、鰤は同じ大きさでも日(年)によって1本6万円前後から30万円まで幅があります。
「目玉」や「カマ」などの場合、一匹に2つしかないので、予約が入るとその分仕入れなくてはいけない。
だから、毎年赤字(原価レベルで赤字)だったようです。
(ちなみに、今年は過去5年程で初めて鰤で利益が出たそうです)

客としてはお得な感じもしますが、潰れてしまっては意味がありません。
僕の場合は基本的に、「本日、鰤が大量に水揚げされました」ってニュースを見てから行きます。
その方がお互い得ですからね。

もちろん、遠方から予約されて行かれる方は気にしなくてもいいのです。
(そのために、収穫が少ない日は行くのを控えるくらいに)

もちろん、「おまかせ握り」@@@@円ってのは定価とは違います。
その日入荷したものの中から、その値段になるように調整すればいいだけですから。
日によっては、回転寿司の値段でそれ以上のものが食べることが出来ます。

ちなみに、時価システムの寿司屋が怖い場合・・・・・
「5000円くらいになるように握って」って言っても構いません。
あるいはケースの中に好みのネタを見たら、値段を聞いてみて「それを入れて5000円」ってのもいいと思う。

寿司屋はこんな感じです。普通時価です。
あるいは魚メインの料理屋はこれでいいと思う。

でも、他の業種だと本当に困る。
野菜などが高騰したのなら、それはそれで書いてくれればいいけど「値段設定がありません」ってのは本当に困る。
なんとなく「ぼったくり店」のような感じがしてしまいますし。

まとめますが、「値段変動のあるお店」は別に構わない。
だけど、「今日の値段、もない店」、あるいは「本当は値段があるのだけど客にそれを言わない店(聞いても言わない店)」
というのは困る・・・・そういう感じです。

それを「お客に値段を気にせず楽しんでもらいたいので」なんて堂々といわれてもねぇ。
逆に「気になって仕方が無い」ですよ。

どこぞのフレンチなどのように、「男性側メニュー」と「女性側メニュー」というのがあって、女性側には値段が無い
というのも微妙に怖かったりしますが(笑)<特にワイン

コメント

  1. ソーリ より:

    時価と総額
    個人としては皆、時価だと「総額が不明で
    怖い」ということだと思うけど、おっしゃる
    通り「・・・円でお願いします」と言えば
    いいし、またはその前に、寿司屋ではお任せでざっと握ってもらっておいくらですか?という
    聞き方をして通常を把握してから、金額指定
    すれば良いのだと思います。

    失礼がなければ、何でもきいてみるという
    のは、大人として大事な資質だと思いますね。

    ビビらずに、若いうちにこそカウンターで気楽
    に食べ、旬を感じる姿勢を身に着けないと、
    一生寿司を楽しめない人生になるのではない
    でしょうか。
    ま、それはそれでか。。。な。

    どこかの焼き鳥屋のスタンスはまったく別物
    ですかね。。。

  2. Y's より:

    お寿司は別
    こんばんはー。

     私も、お寿司屋さんだけは、ちょっと別かな?と思ってはいます。
     ですが、基本カウンターのあるお寿司屋さんにはほとんど行かないので・・・(苦笑)
     「め組」で私は結構満足できるんで。
     だから、ブログでは省かせていただきました。

     以前、フランスでラ・トゥール・ジャルダンに行きました。
     友人(女性)と一緒だったのですが、友人のメニューには値段が
    書いてあったそうです。
     彼女の方が、お金を持っていそうに思えたのだと思います(笑)
     かなり身長も高いし。
     年も上に見えるし(実際は、私のほうが早く生まれてます)
     あとで、話し合ってびっくりしました。

  3. clausewitz より:

    ソーリさんへ
    ほんと、寿司屋にビビリすぎですよね。
    確かに九兵衛など一部寿司屋は、ポンポンとおなか一杯になるまで食べると、偉いことになりますが、大体の寿司屋はそうじゃないし。

    ただ、やはり2万以上の寿司屋はカードが使えるとうれしいです(笑)

    僕の場合、回転寿司の方が怖いです。
    会計して「こんなことなら普通の寿司屋行けばよかった」と後悔するのが嫌なので。

    ほんと、焼き鳥屋は意味不明でした。
    もちろん、食べログなどで「ぼったくり」と書いてあるわけではないので、そんなにはとられないのだろうとは思いましたが、やはり「なるべく早く出よう」という気になりました。

  4. clausewitz より:

    Y’sさんへ
    え?カウンター駄目ですか?
    例えば石動の大寿しとかだと、一人1000円が通常のにぎりなんですけどね。

    確かに「め組」は美味しいと思います。
    うちらも4回か5回は行っております。
    回転寿司として砺波界隈では一番でしょう。
    だけど、安い、とは思いませんでした。
    まあ、あんなもんかな、という感じです。

    め組くらいになると、通常の寿司屋が射程に入ってくるので、頼む時にちょっと計算してしまいます(笑)

    それよりもトゥール・ダルジャンに行かれたんですか!
    いやぁ、すごいですね。
    どうでしたか?<お味、雰囲気、ワインなど

    やはり、向こうも値段は伏せてあるんですね。
    よく言い聞かせておきます<妻に

    基本、フレンチはコースの値段と同等かそれ以上ワイン代にかかりますから・・・。
    アルコールが一切駄目な身としては微妙です。

    お友達に値段のメニューが行ったのは、見た目もそうかもしれませんが、座る席の位置とかも関係するかもしれませんね。

  5. Y's より:

    ラ・トゥール・ジャルダンの話
    こんばんはー。
     当時の記憶はかなり曖昧になっていたので、以前やっていたブログからその部分を抜粋してみました。

    ********
    エレベーターで最上階のレストランへ。
     眺めは最高でした。ノートルダム寺院が見えました。
     取りえず、考えるまでもなく、前菜はフォアグラ、メインは鴨、デザートはミルフィーユという王道コース。昼一万円!!
     ワインを飲むか?とワインリストを見せられたのですが、その厚さ広辞苑並!!びっくり!!なんだこれは!?いりません、と断る。
     きっと読んでも判らない…(苦笑)
     シャンパンを一杯ずつ貰いました。多分1500円ぐらい?
     
     フォアグラ…今まで食べた分の全量に当たるぐらいの厚さ…。因みに友人は、今年一年分ぐらいかな、と。流石、酒豪。
     ガチョウの肝硬変…と思いながら食す(苦笑)コンソメジュレ、無花果、美味い。
     鴨…ジビエ苦手の私であるが、ここで喰わねば何処で食う?ことで、食べる。定番のオレンジソースが美味い。
     肉が厚い。ミディアム。友人はここぞとばかりに写真をとる。意外にOKらしい。
     ミルフィーユ…フランボワーズ、カスタード、パイ生地…完璧です。
     完璧。
     コーヒーを頼めば、プチフールがついてくるのですが、甘さにノックアウト。
     あぁ…流石フランス、と心でのた打ち回る。
     店内は、割と昼という時間帯のせいか、カジュアルな方も多かった。家族一同、ビジネス、ご夫婦…。
     素敵な感じでしたよ。やっぱり、昼でもきちんとした綺麗な格好をした方が、いい扱いを受ける感じがするな。席とかね。
     あとサービスは流石でした。気配りがいい。
     てきぱきしているし、エレガント。スマートというべきか?
     エントランスを見て、昭和天皇のお写真が!今の天皇と美智子様のお写真が!!
     やっぱり、恐れ多いな、と思うお店でした…。
     昼はでもね、まだチャレンジできる、と思ったな。

    ******
    以上です。

  6. clausewitz より:

    Y’sさんへ
    感想アップ、ありがとうございます!
    おそらくは、一生縁の無いお店だと思いますが参考になりました。

    やっぱり思うのは・・・・日本のフレンチは高すぎますよね。
    妻もアメリカの三ツ星フレンチは、良心的な価格だったと言っておりますし。

    フランスかぁ・・・・マイルが貯まっているのですぐにでも行けるのですが、どうも胃が受け付けない・・・。
    やっぱりイタ飯に流れてしまう今日この頃です。

    でもいつか・・・来年あたりか?
    マイルを消費して行って来ようかと思います。

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