まず、最初に見た人は「その1」からどうぞ。
ネットを見ても、この機種をキャンペーンで購入して使おうとしている人が多い事が分かります。
既に購入された方は知っている事と思いますが、これから購入しようかという方もいると思うので、
記事にしたいと思います。
まず、この機種は「モバイルWi-Fiルーター」です。
通話機能はなく、データ通信だけを行います。
「Xi」(クロッシィ)とはドコモが展開するLTEの名前です。
ドコモにはXi対応製品として他に「L-02C」があります。
違いは、L-02CがUSBによってPCと接続してのみ通信が行えるのに比べ、
L-09Cは、PCがなくても単体でWi-Fi環境を作り出し、スマホやiPad2などで使用できるというもの。
今までもモバイルWi-Fiルーターは出ておりましたが、Xi対応はこれが初。
実は10月にもう一つ「BF-01C」という製品が出てくるはずでしたが発売延期が決定しております。
こちらはクレードルタイプっていうんでしょうか?
家庭に据え置きも可能。有線LANケーブルを接続できるので、家庭では普通のルーター、
外ではモバイルWi-Fiルーターとして使える便利なもの。
一人暮らしなどで他の利用者が居ない場合、これを設置するだけでいいので、
他に光回線やADSL回線を引いてくる(契約する)必要がなくなります。
そういう方には非常に便利な製品だと思います。
製品情報については、こんな感じで終えたいと思います。
じゃあ、なぜこの端末を購入しようとする人が多いのか。
それは「0円で購入できるから」という人や「iPad2を買う際についてきた」という人が多いから。
厳密には、「Xiデータプランにねん」という2年間の契約をさせられる代わりに
他の端末が安く買えるようになるから購入した、って人が多いからということ。
このプランはじゃあ何だ?という事になりますが、料金体系としてはダブル定額の一つ。
下限が「1000円」でもちょっと使うとすぐに上限「6510円」になるというもの。
(2012年4月末までは上限4935円ですが)
しかしながら他の2年縛りである「Xiデータプラン フラット にねん」や
「Xiデータプラン2 にねん」と違い、「月々サポート」の対象外になるプランです。
だから、最低でも1000円X24で2万4000円以上払わなくてはいけない。
ただ、他の製品の値引きがそれ以上な事が多いので、黙って購入する人は多いという現状。
値引き目当てで購入する人は、L-09CからSIMを抜き去り放置する人が多い。
じゃあ、そのL-09Cは不要かというとそうではない。
箇条書きにすると
「SIMロック解除可能な機種」
「3G回線も使える」
「海外でも利用可能」
という感じか。
具体的には何をするかというと、「b-mobile」のSIMを入れたいって人が多い。
b-mobileではドコモよりも安い値段で3G回線を利用できるのだ。
いろいろなSIMカードが売られているが、イオン専用SIMでは月額980円からある。
速度が遅いのが難点であるが世の中にはメールだけ来るからって人も多い。
メールしか使わないけど、スマホにしたって人などには便利な製品です。
もちろん、400kbpsの通信でも2980円はドコモよりも安い。
また、一ヶ月1GB程しか利用しない人も多いと思います。
そういう人には「1GB定額」。スピードの制限はありません(3Gですが)
これだと月額3100円で使用可能です。
ドコモの3Gの定額プランは5400円ですからそれに比べると安いです。
後は、海外利用。
世界中の3Gエリアで使用可能。そのまま持ち出しても海外パケホーダイが利用可能。
例えば、スマホ2台(夫婦や友達など)で行った場合、海外パケホーダイとはいえ、
1日あたり3000円X2で6000円もかかる。これが1台分で済むんですから。
ちなみにPCを持っていった場合もこれ1台でOK!
(実はスマホの中には海外テザリングに対応していないものも多い)
もちろん、先ほど書いた「SIMロックを解除」した製品であると海外SIMが使えます。
国によって違いますが、日本の「海外パケホーダイ」よりは余程安いです。
例えば香港だと、1ヶ月 HK$198で使い放題(日本円で2000円以下)
イタリアだと、TIMの使いきりデータプランで、1GBまで利用可能で9ユーロ。
5GBまで利用可能で19ユーロ。制限がないプランで24ユーロです。
ホテルにインターネット環境があれば1GBで十分かもしれませんね。
他の国にもいろいろとありますが、おおむね日本のドコモやソフトバンクの
「1日3000円」よりは遥かに安い。
ちなみに、海外のホテルには有料でしかインターネットできないホテルも多いです。
前回泊まったミラノのホテルでは1日20ユーロもしました。
ローマのホテルは24時間で20ユーロ程だったと思いますが、
こちらは使用時間が24時間までだったので、6泊で20ユーロで済みました。
ホテルにインターネットがない場合はもちろん、有料でも高い場合は現地SIMを
購入するメリットはあります。
という、L-09Cですが、細かい仕様を見てみると弱点もいくつかあります。
中には致命的とも言えるものもあるので注意が必要です。
まず、国内利用。
XiエリアだとXi回線利用。でエリア外だとFOMAハイスピード(3G)。
ハイスピード圏外だと普通の3Gとなります。
自動的に切り替わってくれるのですが、実はここに弱点が。
例えば、b-mobileを利用する場合、3Gエリアでしか使えない。
Xiエリアと判断された場合、勝手に切り替わり「圏外」となってしまうのです。
それで、ユーザーは一度圏外まで出て、3Gと認識させてから利用する、という方法をとることになる。
しかし、東京や大阪などでそれはほとんど不可能に近い。
ドコモに確認をとりましたが、事実のようです。
b-mobileでも、どうしようもないとの事。
手動で切り替えるように出来るまで待つしかない・・・との結論に。
早く何とかしないと駄目でしょうね。ファームウェア更新に期待するしかないでしょう。
今すぐb-mobileで通信したいという人はHW-01CやBF-01Bなど他の端末を使うしかないかも。
(あるいは他のメーカーのものなど)
ちなみに海外利用の場合は、何故か「3G固定」になるようです。
(なぜ、固定できるのに国内では固定できないのか・・・・故意としか思えない)
これも逆に言うと、LTEエリアが拡大している国では、せっかくLTE対応製品なのに
スピードを発揮できないので勿体無い。
現地で高速SIMを買ってしまうと勿体無いばかりか利用できない可能性もあります。
これも十分に注意が必要かと思います。
使い方によっては、非常に便利&節約に貢献するこの機種。
有益かどうか、自分の使い方をよく考えてから購入してみてください。
(もちろん、他の商品を値引くためと割り切る人は別ですが)

コメント
Unknown
L-09Cを今2台眠らせています。(月1000円払)
これをどうしたらいいのかわからず、こちらのブログへたどり着いたのですが、読んでも意味がわかりません(~_~;)
ヤフオクで売る場合、どう対処したらいいでしょうか?
うにさんへ
コメントありがとうございます。
僕の眠らせていたL-09Cは2年が経過したのでSIM解除(契約解除)しました。
ただ、機種は残しております。
たとえば、OCNのモバイルONE
http://service.ocn.ne.jp/mobile/one/
などのように、SIMだけ扱っている会社がありますが、
そこでデータプランを選択。
メインのスマホは「パケホーダイ」を解除。
音声通話のみに使用。
自宅にいるときは「ルーターからWi-Fi接続」
外に行くときは「L-09CからWi-Fi接続」
こうする事により、データ使用量を落とせるかと思います。
何より、料金が安い。
モバイルONEの場合、
定期的に少しずつ使う人=1日30M(月980円)
定期的にそこそこ使う人=1日60M(月1480円)
土日などにまとまって使用するけど、それ程でもない人=月1GB(月1260円)
土日などにまとまってそこそこ使用する人=月2GB(月1580円)
などと分かれているので、自分の使用状況にあったものを選べばよいかと思います。
ドコモは2月1日(本日)より、ダブル定額制の契約プランを廃止しました。
それにより、データ通信するには最低でも5000円以上の負担になります。
二台共に使用できるかは分かりませんが、少しは生きてくるのかもしれません。
(ちなみに、1000円の眠らせているSIM自体は2年経過するまでそのままの方が良いかと思います)
SIMロック解除されたあとに、先ほどのように安いデータプランSIMを契約し、使用するのが一番良いかと思います。