日本道路公団   その1

一般的な人から見ると「時代遅れ」と思われるかと思いますが日本道路公団の話をしたいと思います。
今から20年以上前から言われている「構造改革」についてですが、主に日本道路公団などの特殊法人の累積赤字、汚職などが原因になることが多いようです。
マスコミは視聴率稼ぎばかりをねらいますから「日本道路公団=悪」という構図を崩しませんし、説明もしてません。

なぜここまで悪者になるかというと、大量の税金を投与しているにもかかわらず赤字が増大しているからです。余程無能に思われるのでしょう。
しかしそれはただ汚職が多いからでしょうか?僕はそうは思いません。

そこでまず、「公共事業」という視点から見ていきたいと思います。
公共事業とはどういうものなのでしょうか?
近代社会は、自由主義を標榜してきました。
つまり「民間のやることになるべく政府・国家は口を出すな」ということです。
ホッブスやロック、アダムスミスなどが有名ですかね。
逆に言うと「政府は小さくあるべき」ということ。夜警国家です。
(あまり詳しくはいいませんが・・・)
しかし、道路・鉄道などは民間で建設しても絶対に儲かりません。
というか金がかかりすぎるのです。
ローマ帝国であれ、プロイセン王国(後のドイツ帝国)であろうと国家事業でした。それで日本でも国が建設をすすめたのです。
だから当然、日本道路公団も赤字のはずです。
最初から赤字になるのは分かっていたから国が特殊法人としてやったんですから。

それをどう勘違いしているのか、マスコミは「企業」と比べたがります。
企業ではいろいろ努力して黒字にしているんだから赤字である道路公団は苦労していない。という単純な図式にして、批判に回ってます。

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